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障害者・高齢者の雇用問題
近年、日本は少子高齢化の時代を迎えました。近い将来には団塊の世代の定年退職を控え、これまで以上に未就業者の増加が想定されています。また、同時に障害者の社会参加への支援も課題となっています。これからの社会は、障害者や高齢者が自分らしく生き、やりたい活動ができる社会を創り上げていくことが大切です。そのためには、生活の基盤となる仕事を提供していかなければなりません。このような社会福祉の考え方は人々の間に浸透してきましたが、日本経済は不景気のなかにあり、まだまだ実現できていないというのが現状です。
いま求められているのは、障害者や高齢者にそれぞれの技能や能力を活かした雇用を創出し、力が発揮できる場を提供することです。そして、誰もがよりよく生きることのできる社会を創ることが必要となっています。

誰もが参加できるシステム
私たちは自社のみではなく、多くの中小・中堅企業に協力していただいておこなう、塩化ビニールのリサイクルシステムを構築しました。御社で不要となった使用済み塩化ビニール製品を廃棄するのではなく、そのすべてを引き渡していただき、新たな製品として再生します。環境事業に関心と必要性を感じている企業に、低コストで参加していただくことが私たちの目的です。
協力していただく企業間での、環境情報を広域的に支援・交流させ、産業間の廃棄物を資源として利用していきます。「循環型社会」の形成をめざし、消費者の手から廃棄されてしまうのではなく、回収され、再び商品として消費者に渡るというシステムを作り上げていくのです。それぞれの企業が可能な範囲で、リサイクルを基本とした、環境経営に取り組んでいただけるシステムの実現します。その一部となる、使用済み塩化ビニールの分別作業を、障害のある方々の作業所や定年を迎えた高齢者の方に依頼することで、社会的弱者の雇用促進という社会福祉への貢献が可能となりました。
これまで、誰も試みなかった塩化ビニールの再生事業と、障害者や高齢者の雇用促進への取り組みをおこなっていきます。このふたつを両立させ、社会により有益な活動をしていくには、しっかりとした経営基盤を構築しなければなりません。そのためにこの度、非営利法人化することになりました。設立初年度はエコ・ウェルネットに関するさまざまな情報発信をおこない、たくさん人々からご理解とご協力を得られるよう活動していきます。