Copyright (C) 2005 ECO WELLNET. All Rights Reserved.



塩化ビニールとは
毎日の生活を送るなかで、私たちの身のまわりには多くのプラスチック素材があります。プラスチックとは、石油を主な原料とし、たくさんの分子を人工的に合成したものです。ペットボトルや繊維になるポリエチレンナフタレート、食品の袋に用いられるポリエチレン、コンタクトレンズのアクリル樹脂など、種類はさまざま。金属や木材、石材と違って軽く、また錆びたり腐ったりもしないことから、加工素材として頻繁に使われています。
塩化ビニールはそのプラスチックの一種です。他のプラスチックと比べても、丈夫で製品寿命が長く、耐熱性に優れ、安価で加工がしやすい。このような特徴から、水道のパイプや壁紙を始め、文房具やおもちゃ、衣類の繊維、食品の包装まで幅広く用いられています。

誤解されている塩化ビニール

プラスチックは、たくさんの長所があるのですが、原料として石油をたくさん使う点や自然に還元されない素材であること、また焼却の際に二酸化炭素が発生するといった特徴から、環境面では評判のいい素材ではありません。科学者や研究者からは、プラスチックの使用を見直すべきだという声もあがるほどです。
塩化ビニールは焼却処分すると、ダイオキシン生成の原因になるといわれ、特に問題視されています。しかし、石油が100%で作られる他のプラスチックとは違い、食塩が原料の約60%を占める上、少ないエネルギーで製造や加工ができるため、石油資源の節約になります。また製造の際にも処分する際にも、二酸化炭素の発生が少ないという、環境面で実にすばらしい素材なのです。

塩化ビニールの再生
塩化ビニールの問題は、やはりその処理方法です。ダイオキシンを発生させないために、現在は埋立処分をすることが一般的ですが、全国的に処分場の残余年数はごくわずかで、新たに建設することも難しい状況です。
そこで、リサイクルをしていくことが求められているのです。現在、リサイクルとしては、化学品として利用する方法や発電所でエネルギーとして利用する方法がありますが、どちらもコストがかかるため、なかなか普及しません。
そこで私たちは、新しい塩化ビニール製品として生まれ変わらせる方法を採用しました。各企業に協力していただいて、使用済み塩化ビニールを回収し、リサイクル原料として精製、新たな製品に生まれ変わらせるところまで一手に引き受けます。これによって、コストを削減し、より多くの企業が参加しやすいシステムとなりました。